今回は絵本『ピンクいろのうさぎ』をご紹介します。
出版社は講談社、作・画ともに、たかおゆうこ先生です。
絵本屋さんで表紙に惹かれて買った一冊でした。
!ネタバレありの紹介なのでお気をつけください!
◎あらすじ
白いうさぎたちの群れの中で生まれたピンク色の子うさぎ「ぴょん」。
自分だけピンク色なのを不思議に思い、ある日の夜どこかにいるかもしれないピンク色のうさぎ仲間を探しに旅に出かけます。
◎ここがすごいポイント1:コラージュの手法が取り入れられている
「コラージュ」とは、フランス語の「coller」という、「のりで貼る」を意味する単語に由来しています。
意味は、絵・文字・写真などを切り抜き、台紙に貼って一つの作品に仕上げることを指します。
この手法のお陰で、強く印象に残る風に描かれたうさぎたちに注目して読んでみてくださいね。
◎ここがすごいポイント2:テーマが心に訴えかけてくる
一言でまとめると、この本のテーマは「多様性」だと思います。
他のうさぎたちと異なる色に生まれ、自分と同じ色のうさぎを探しに旅立った主人公ぴょん。
なかなか仲間は見つからないのですが、そんなぴょんを待ち受けているのは驚きのラストでした。
「多様性」っていいな、と思えます。
◎ここがすごいポイント3:うさぎがかわいい!
この絵本には何羽もうさぎが登場してきます。
それぞれ表情が細かく異なっていて、どの子もかわいいのです。
一羽一羽丁寧にコラージュで形どられたうさぎたちを見ているだけでも楽しい気持ちになれますよ。
◎まとめ
なかなか同じ色の仲間が見つからない展開に、少しハラハラしながら読みました。
最後には、ピンク色のうさぎは自分だけだったけど、それでもみんな各々の色で綺麗に輝いていることを知ります。
みんなと同じでなくてもいい、違っているのが素敵、と思える終わり方ですね。
「多様性」について考えるきっかけになりました。